八重山のことわざ 人を呪わば穴二つ
広辞苑「他人をのろって殺そうとすれば、自分もその報いで殺されるから葬るべき穴は2つ必要になる。」という意味だそうです。
また、「人を呪わば穴二つ掘れ」とは、平安時代に活躍した陰陽師が、敵を呪い殺そうとする時、呪い返しの術に遭って、自分も死ぬことを覚悟し、自分と敵の2人分の墓穴を掘っておいたことから出来たことわざ。
他人を貶め(おとしめ)ようとするときは、共倒れの覚悟が必要だったようだ。
非科学的でオカルトめいた話であるが、陰陽師は中務省の陰陽寮に属する歴とした官職であった。また、史書の大鏡、今昔物語集、宇治拾遺物語、十訓抄などの古記録にも記されている事実である。絵空事として片付けることはできまい。